2024.03.25

今からできるチャンスロス(機会損失)の対策とは

ここまで第一章ではチャンスロスとはどのようなものなのか、第二章ではチャンスロスの原因についてお話をしてきました。
チャンスロスを今まで知らなかった人もお話を通して理解が深まったかと思います。

最後はチャンスロスの対策について解説していきます。
有効な対策方法として挙げられるのは以下の4つが挙げられます。

・在庫管理の徹底
・適切な販売促進
・マーケティング戦略の確立
・スタッフトレーニングの徹底

ここからは各項目を掘り下げてご説明していきます。

*目次


チャンスロスの対策①:在庫管理の徹底


在庫切れ」「在庫過多」「在庫の品質劣化」「資金の拘束」などの問題を解消するためには在庫管理を徹底することが重要です。

まずはお店にある在庫の数を把握しましょう。
帳簿上に記載されている在庫数と実際の在庫数が合わないことで適切な発注が行うことができなかったり、不良在庫が発生したりしてしまうことにもなりかねません。

お店の在庫数を把握したら、次に適正な在庫数を維持することが求められます。
手書きの棚卸帳簿でも在庫管理はできますが、適正な在庫数を確認・維持するためには在庫管理システムを活用するのがおすすめです。
在庫管理システムを使えばリアルタイムでお店の在庫状況を確認でき、それぞれの商品の期限も把握できるので在庫ロスの削減につなげることができます。

人為的なミスが在庫ロスにつながるケースも多いので、ハンディ在庫管理システムを連携して利用することで、より在庫ロスの軽減につながると同時に業務の効率化につなげることができます。


チャンスロスの対策②:適切な販売促進


いくら良い商品を販売していたとしても消費者にそれが伝わらなければ、それはチャンスロスという結果にしかつながりません。
消費者の購買意欲の低下は客足が遠のくことはもちろん、最悪の場合お店を閉じざるを得ない状況にまで追い込まれる可能性もあります。

業種や商品にもよりますが、まずは広告を上手に活用しましょう。
チラシや看板、最近だとSNSなどでの販促も効果的です。
日常の中で消費者の目につくようにするのがとても重要です。

また、競合する店舗との差別化を図ることも大切です。
同じ商品を扱っていた場合、消費者は「どちらがより魅力的か」を考える傾向にあります。
例として、店頭でのキャンペーンや特別陳列・実演販売・サンプル配布・クーポンの配布などが挙げられます。
加えて再来につなげるためにリピーター限定の特典をつけても良いかもしれません。


チャンスロスの対策③:マーケティング戦略の確立


マーケティング戦略」と聞くと一見難しそうで躊躇してしまいがちですが、これはいわゆるお客様のニーズや好みを把握して、それに適した商品・サービスを提供するための作戦BOOKのようなものです。

マーケティングにおいて重要なのが “誰に対して、どのような価値を、どれくらいの対価で、どのように提供するか” を具体化することです。
お客様のニーズや自分のお店の強みなどをもとに戦える市場を選択し、戦い方を確立していくことでチャンスロスを回避することができます。

また、先ほどの販売促進のお話の際も触れましたが、現代においてSNSなどのデジタルマーケティングツールを活用するのはもはや当たり前の世の中になってきています。
お客様の目に触れる” というのを念頭に置いてマーケティング戦略も構築していきましょう。


チャンスロスの対策④:スタッフトレーニングの徹底


スタッフはお店の “” です。
そして、お客様は自分たち思っている以上にスタッフの働きぶりや対応を見ています。
たとえ一人が問題なく働いていたとしても、他のスタッフの評価が低いとこれもチャンスロスにつながる可能性があります。
そのため、全スタッフのトレーニングが必要不可欠なのです。

スタッフトレーニングでは取り扱っている商品の知識の理解を深めるカリキュラムや、お客様と接するうえでのサービスの質向上を目的とした座学や講習を行いましょう。

また、複数の人数で業務にあたる場合はチームワークも大切です。
座学や講習を行ったのちに実際の業務で実践し、より伸ばしたい点や修正点を何度も挙げながら、スタッフ全員で共有するようにしてチャンスロスの対策を行うようにしましょう。


チャンスロスの対策でよりよいお店づくりを


今回は三章に分けて「チャンスロスとはどのようなものなのか」「チャンスロスの原因とは」「チャンスロスの対策」について解説しました。
本来であれば利益が出せたはずのものを行動や判断を誤って損失を出すのは本当にもったいないことです。
自分のお店において考えられる原因や要因をこれを機に理解し、少しでも多くのチャンスロスを減らせるように対策を進めてよりよいお店づくりを目指しましょう。