2023.09.10

スーパーの万引き防止策5選!巧妙化し続ける手口に負けない対策をしよう

セルフレジの導入やレジ袋有料化によるマイバック持参の普及により万引きの手口も多様化しています。とくに物価高の影響を受けやすいスーパーは従来の万引き対策が通用しないケースが増えてきました。

世の中が便利になる一方で万引き犯にとって有利な環境になっていることは間違いありません。年々巧妙化し続ける万引き手口に負けないためには、スーパー側も万引き対策を強化させていくことが大切です。

そこで本記事では、効果的なスーパーの万引き防止策についてロス対策専門会社が解説いたします。

*目次


万引きが起きやすいスーパーの特徴

まずは自分のお店が下記の万引きされやすい特徴に当てはまるのか確認してみてください。
当てはまる場合は万引きが起きやすいので注意しましょう。

① 従業員の数が少ない
② 店内に死角が多い
③ 商品の陳列が乱雑
④ レジかごの管理が適当


従業員の数が少ない


従業員の数が少なくレジ打ちや品出し、在庫管理で手一杯だと店内への目が届きにくく万引き犯に狙われやすくなります。
また、土日祝など忙しい時も監視の目が少ないことを利用され万引き率が高くなります。
店舗規模に適した従業員の配置を心がけましょう。


店内に死角が多い


防犯カメラを設置しているからと油断は禁物。
たとえ防犯カメラを設置していても防犯カメラの真下や防犯カメラに近すぎる場所など意外と店内には死角があり、死角まで商品を運んでカバンに入れるという手口で狙われます。
また、その行為がカメラに撮影されていないと証拠映像として残すことができません。
今一度、防犯カメラの位置と死角を確認してみましょう。


商品の陳列が乱雑


商品が乱雑状態だと万引き犯に「防犯意識が低い」という印象を与えてしまいます。
さらに、在庫管理もしにくく一つ万引きされたとしても気がつかず万引きの発見が遅れてしまう可能性があります。

本来あるべき場所とは違う場所に陳列された商品も万引きの誘発原因になってしまうので見つけ次第すぐに元の場所へ戻すように心がけましょう。


レジかごの管理が適当


レジ袋の有料化をきっかけに商品をカゴごと持ち帰るいわゆる「かごパク(かごをパクる)」という万引き手口が増えました。
かごパクは2020年の新語・流行語大賞にノミネートされた言葉で社会問題化しており、月に100個以上万引きされるスーパーもあるほど深刻な被害になっています。
万引き対策は商品にだけ目が行きがちですが店内の備品ごと狙っている万引き犯もいるため注意深く監視しましょう。


巧妙な手口にも屈しない!スーパーの万引き防止策5選

万引き防止策は被害を抑えることはもちろん、被害が少なくなれば損失を減らすことができ経営安定化という面でも重要な役割を果たします。

ここで巧妙な手口にも負けない万引き防止策を5つ紹介します。
しっかり対策をして「万引きを許さない」という姿勢を見せていきましょう。

① 防犯ゲートの設置
② 従業員による声がけ
③ 万引き防止ポスター・POPの作成
④ 店内レイアウトの見直し
⑤ 万引きGメンを導入する


スーパーの万引き防止策①:防犯ゲートの設置


防犯ゲートとは、レジを通していない商品を持ったままゲートを出ると警報のブザーが鳴る検知器です。大きな音がなりランプも光るので店員に確認されるリスクが高く万引きしようとする意欲を低下させる効果があります。

また、出入り口に設置しておけば「このスーパーは防犯対策がしっかりしている」と防犯意識の高さを示すことができます。

商品一つひとつに専用のタグを付ける手間や設置に高い費用がかかりますが、セルフレジでの万引きや、先ほど紹介した「かごパク」など新しい手法の万引き防止にも繋がるのでおすすめです。


スーパーの万引き防止策②:従業員による声がけ


従業員が定期的に店内を周り「いらっしゃいませ」「ご利用くださいませ」「お探しのものがありましたらお気軽にお声がけください」など声がけを積極的に行うことで、「誰かに見られている」という状況をつくることができ、万引き犯の犯行意欲低下に繋げることが期待できるのです。

万引き犯の多くは他人の目を気にしながら商品を見ている、店内を何往復もしている、口の開いたマイバッグを持っているという特徴があります。
そんな挙動不審な人を見かけたら「いらっしゃいませ」と自然に接してみたり、専用カゴを手渡しするなどして声をかけてみてください。

繁忙期や人手不足で店舗巡回が難しい場合は「当店は万引き防止策をしている」という旨のアナウンスを流してみましょう。

また、セルフレジを導入しているスーパーはレジ付近に常に従業員を配置しておいて会計後にレシートの提示を求めるという流れを取り入れると未清算の万引きを防ぐことに繋がります。


スーパーの万引き防止策③:万引き防止ポスター・POPの作成


ポスターやPOPを使って防犯カメラや店内巡回など万引き対策を強化している旨を知らせることも抑止力があります。
「万引きを見つけたら然るべき対応をする」「必ず通報する」など明記しておきましょう。

さらに「怪しい行動を見かけた際や未清算の商品をトイレに持ち込んだ場合には従業員が声がけします」と記載しておくと、声がけによるトラブル防止にも役立ちます。

剥がれかかっているポスターを放置していると防犯意識が低いと判断され逆効果となる恐れがあるため、掲示状態は常に確認しておきましょう。

また、警視庁のホームページには万引き防止広報用ポスターやPOPがあり無料でダウンロードできるのでこちらを活用するのもおすすめです。


スーパーの万引き対策④:店内レイアウトの見直し


店内に死角が多いと万引きの機会を増やしてしまいます。
店内は見通しの良いレイアウトになるよう陳列棚の配置場所を変えたり、棚の高さを調整するなど死角を減らすように工夫してみましょう。
どうしても死角ができてしまう場合は防犯カメラを追加、または防犯ミラーを設置してみてください。

万引きの対象になりやすい小さな商品はレジ近くに置くだけでも効果的です。


スーパーの万引き対策⑤:万引きGメンを導入する


店舗に常駐して警備を行う万引きGメン。
万引きGメンは一般の買い物客に溶け込むような私服で万引きしている人がいないか店舗を監視したり、万引きが発生した際には犯人に声がけをして警察に引き渡しをします。

その道のプロとして万引きの手口を熟知しているため、常駐させることで万引きの早期発見に繋がります。
巧妙な手口にも対応しているので高い防犯性を期待することができるでしょう。

当社が展開している万引きGメンHI-SATは創業50年以上、常習犯を年間300件以上暴いてきた実績をいかして徹底した摘発を行います。【打合せ➡プランニング➡実地➡分析・報告・提案】を繰り返し行うことであらゆるロスを追求。

万引き以外にも店内での迷惑行為や車上荒らし、内部不正など内・外部の隠されているロス、隠しているロスを見える化し問題解決へと導きます。
「対策を続けているのに一向に被害が減らない」と悩みを抱えている人は是非当社へご相談ください。


万引きは立派な犯罪!被害が大きくなる前にできる防止策から始めてみよう

「万引き倒産」という言葉あるように万引きによる損失総額は決して小さなものではありません。店舗の利益を大きく奪うもので立派な犯罪行為です。

時代の変化とともに万引きの様相も変わり、これまで以上に犯人を捕まえることが難しくなっていますが、まずは万引きの誘発要因を防いで自分のお店が大きな被害に遭わないよう取り組みやすい対策から始めてみてください。

万引き犯は1度成功すると同じ店で何度も繰り返すという特徴があり常習犯は様々な巧妙な手口を使ってしつこく万引きをします。

万引きはなかなか根絶できない犯罪のひとつですが、対策を講じたうえでスーパー側が「万引きは絶対に許さない」という泰然たる態度を示していきましょう。