2024.07.17

たかが声掛け、されど声掛け!万引き犯への犯行防止や売り上げUPに効果的

店頭でのちょっとした声掛けが大きな効果を生むことをご存知でしょうか?
日常の営業活動において店員の一言が万引き犯の犯行を未然に防ぐだけでなく、売り上げアップにも繋がります。
些細に思える行動が、実は大きな違いを生むのです。

本記事では、店頭での声掛けの重要性とその効果についてロス対策専門会社が解説します。

*目次

防犯機器による万引き対策には限界がある

防犯機器は現代の店舗運営において欠かせない存在となっています。
監視カメラや防犯ゲート、タグなどの機器は万引き犯を威嚇し、犯行を未然に防ぐ効果があります。
しかし、これらの機器だけでの万引き対策では限界があります。
「人は考える葦」と言われており、言わばイタチごっこにならない方策を、常に考慮しておかねばなりません。

熟練した万引き犯は監視カメラの死角を巧妙に利用したり、タグを無効化する手段を知っている場合があります。
また、防犯ゲートの音が鳴ったとしてもその場で逃げてしまうケースも少なくありません。

このような状況下で、“店員”の存在が重要な役割を果たします。
店員からの声掛けが万引き犯に対して心理的な圧力をかける強力な手段となるのです。
例えば、店内を巡回している店員が「いらっしゃいませ」と一言声をかけるだけで万引き犯は監視されていると感じ、犯行を諦める可能性が高まります。

しかし、万引犯からはあくまでも店員であり、声かけ効果はさほど期待できません。より効果的な手法も我社ではご案内出来ますのでご相談下さい。

万引き犯が万引きを諦める要因1位は「店員の声掛け」?

警視庁が実施した「万引きに関する調査結果報告書」によると、万引き犯が万引きを諦める要因で最も多かったのが「店員の声掛け」であることが明らかになりました。
この調査結果は、万引き防止対策における店員の声掛けの重要性を強調しています。
しかし「声かけ」をする店員さんの精神的なプレッシャーも考慮しておかなければなりません。

【参考:下記資料の27ページ目】
万引き被疑者等に関する実態調査分析報告書(平成27年度調査)

万引き犯は犯行を行う際に常に警戒心を持っていますが、店員からの声掛けはこの警戒心を一気に高める効果があります。
「いらっしゃいませ」や「何かお探しですか?」といった一言は、万引き犯にとって
“見られている”という意識を強く持たせます。
この心理的圧力が万引き犯に犯行を断念させる大きな要因となるのです。

また、店員の存在感が強い店舗では万引き犯が犯行を行いにくくなることもわかっています。
積極的な声掛けや巡回を行うことで店内のセキュリティ意識が高まり、万引き犯が近寄りにくい環境が実現出来ます。

先程の話に戻りますが、この調査結果からも分かるように防犯機器だけに頼るのではなく、店員の声掛けを組み合わせた多角的なアプローチが万引き防止には最も効果的なのです。

万引き対策以前に声掛けは良くも悪くもお客様に伝わっている

お店の一人一人の声掛けは、私たちが思っている以上にお客様に伝わっています。

当社では58年間、量販店におけるソリューションカンパニーとして経営者の方々の問題解決のお手伝いをしてまいりましたが

「お店の評判を上げるにはどうすれば良いのか?」
「集客と売り上げをUPさせたい…」

このような課題を抱える量販店の多くが接客と挨拶を混同しているように感じます。

もし、あなたが心を込めてお客様に接するならば、その気持ちは確実にお客様に伝わります。
逆に、テンプレートやマニュアルに沿っただけの形式的な声掛けは、ただの言葉として受け取られ、本来の効果を発揮しません。

お客様は店員の本音と建前を敏感に感じ取ります。
心のこもった声掛けは万引き犯に対する威圧効果だけでなく、一般のお客様にも安心感と信頼感を与え店舗全体の雰囲気を良くします。
つまり、声掛けは良くも悪くもお客様に伝わるのです。

あなたの声掛けは心のこもった「接客」でしょうか?
それともマニュアル通りの「ただの言葉」でしょうか?
この違いが万引き対策以前にお客様の心に大きな影響を与えているのです。
その判断の物差しは「無表情挨拶人間ロボット」になっていませんか?

先ほどもお伝えしたように、当社エスピーユニオン・ジャパンでは長年の実績から得たノウハウを元に世界一の量販店づくりをサポートしています。
万引き対策やロス対策でお悩みの方は、ぜひご相談ください。